いつの日か 住むと決めるは 京の街

京都が好きだ。

 京都に通い始めて早10余年。中学生1年生のGWに、初めて訪れたときの感動は今でもよく覚えている。自分は飽きっぽい性格だし、負けず嫌いというわけでもない。だから京都にこれだけ通っていても歴史は大して知らないし、知ろうともしていない。でもとにかくこの10年以上他の旅行は一切せずに、毎年3回も4回も通っている。それだけの魅力を秘めた街だと思う。「何がそんなにいいの?」とよく言われるが、一言で言えば空気。例えばお寺を参拝したときのお香の香り。春の鴨川を歩いたときの匂い。老舗珈琲店の店内に染み付いた焙煎の香り。街全体に長い歴史があって、そこかしこにそれぞれの伝統と革新の香りや匂いがある。自分は東京に住んでいるが、東京では感じられない空気がある。きっとそこが魅力なのだと10年以上通い続けて感じている。

 

 京都を訪れるたびに新しい発見や感動がある。そして街全体も常に変化してきた。私が感じたこの気持ちを綴ることができればと思い、ブログ形式で紹介してみようと思う。このブログは万人受けするものではないかもしれないが、京都という街に訪れる人にとって、何かヒントになれば幸いである。